認知症を発症した高齢者には、特徴的な行動があります。
慣れるまでは戸惑うことが多いと思いますが、高齢者の気持ちを汲んだ対応法が求められます。
まず、主な行動の一つとして挙げられるのが物忘れです。
認知症の特徴として、最近のことを覚えられないという症状がありますが、無理に思い出させようとせず、経験していなかったこととみなして対応することがポイントです。
記憶はなくても抱いた感情は残るため、詰問すると嫌な感情だけが残ってしまうことになりかねません。
また同じ話を何度もする、同じものを買ってくるという行動もよく見られます。
本人は何度も繰り返している自覚がないため、話であれば快く、初めて聞いたかのように対応すると良いでしょう。
なお買い物に関しては、家計に関わることであるため、見過ごせない場合はよく行く店などに相談し「明日ならもっと安いですよ」などとその場での買い物を回避してもらうようお願いするという方法もあります。
認知症高齢者は、怒りっぽくなったり大声をあげたり、場合によっては暴力を振るうこともあります。
すぐに非難したり言い返したりするのではなく、暴力によって何の不安を伝えたいのか、動機を探ることが重要です。
しかし解決できないと認知症患者自身にも周囲の人にも危険が及ぶため、医師や介護機関など、専門家に頼ることもおすすめします。
認知症患者に生活すべてを合わせると、周囲の人の生活が成り立たないことがあるからです。
長い目で見ながら、地域の人や外部機関とうまく連携していくことがコツといえます。